沖縄の妹からの小包に懐かしいムーチーが入っていました。
ムーチーとは沖縄の方言で「餅・鬼餅」の事を言います。
沖縄では旧暦の12月8日(今年は新暦の1月17日)にムーチー(鬼餅)を作って食する習慣が有ります。
毎年1月下旬から2月上旬ころ(旧暦12月8日、ムーチーの行事が行われるころ)は沖縄では最も寒い時期にあたり、年最低気温が観測されることが多いところからこのころの寒気を『ムーチービーサー』と呼びます。
「鬼餅」の由来は昔、沖縄本島の首里から大里に移り住んだ男が夜な夜な鬼になって人畜を襲うことから、その男の妹が憂いて、鉄釘入りのムーチー(鉄の塊とする場合もある)を兄に食べさせ、弱ったところを海に蹴り落として殺したという民話からと言われています。このように、鬼退治にムーチーが使われたことから「鬼餅」と呼ばれることになったそうです。
丁度、その日が旧暦の十二月八日だったということで、それ以来、その日を「厄払いの日」とし、子供の健康祈願・無病息災を願いムーチーを作って食べる風習が生まれたのだそうです。
今日でも各家庭で作られ、特に赤ちゃんが誕生して最初に迎えるムーチーの日を「初ムーチー」と言います。 子供のころは、「年の数だけムーチーを食べなきゃいけない」と言われ、かなり、ビビッたものです。
久しぶりの故郷の香り(ムーチーを包む月桃の香り)にすっかり、和んだ一日でした。