訪問で感じたこと

本当は人見知りで、話すのは苦痛です。だから、訪問時は別人になって対応しています。でも感謝の気持ちを伝えられたり、心を開いてもらえると、本当の自分もとてもうれしい気持ちになります。

五感を研ぎ澄ませて 素直な気持ちで!

私達訪問看護師は、日々生活をおくられている利用者さんのお宅に訪問させて頂いてます。
そのお宅の物全部に歴史が刻まれているなと感じさせられます。ペット達も同様。出会った面々の御紹介。少し太り気味のワンちゃん。台所で好物をもらうと一目散に居間に走ってきて食べてます。少しぽっちゃりなのに、好物を貰った後の走り方は早く廊下から居間に曲がるときのカーブの曲がり方は素晴らしい!そして食べる速さにもびっくり。そのワンちゃん場を和ませるんですよね。
大きなたらいにいる亀3匹。夏場はすぐ水がどよんでしまい交換が大変。でもかわいそうとまめに水を替えている介護者さんと、亀談義をしている中で介護者さんの人柄を感じたり。
側に寝ているねこさんをとても愛おしそうに見ている利用者さん。出かけた時、帰るまで心配し戻ってきて安心される利用者さんとねこさん。大事にされているペット達。御家族と利用者さんの生きがいにも癒しにもなっているんですよね。
ペットを含め、その家全体の様子を五感を研ぎ澄ませ素直に感じ、言葉では現われてこない家族が感じられる様、努めていきたいとつねづね思ってます。

沢山の方の「ありがとう」に支えられて・・・

訪問看護師としてもう直ぐ15年、沢山の利用者様との出会いが有りました。
そして、同じ数だけの介護者様との出会いも・・・・・。
介護者は配偶者であったり、お子様であったり、兄弟姉妹であったり、時には知人の
方であったりします。その愛情溢れる、損得抜きの介護には本当に頭が下がります。
そのように一生懸命に介護されても、いつかはお別れの時が来ます。時間の長短は
あるものの、ご家族の最後を看取る時が必ずやってきます。その大役を終えて、勿論、
大きな悲しみや喪失感は有るものの、「やるべき事はやってあげられた。」という言葉
とともに「訪問看護師さんに来てもらって本当に良かった。ありがとう。」という言葉を頂けた時に、
『利用者様や介護者様に満足して頂けるようにもっと、もっと頑張ろう!』と決意を新たにしています。

事務職の立場から

私は、実際に利用者様のお宅へ伺うことはできませんが、訪問看護STで事務をしていてうれしかったこと・・・・・・
電話口の第一声で、利用者様のご家族に「こんにちは、看護師さんいる?」と私が事務とわかって話しをしてくださるときです
ほんの一瞬のコミュニケーションで声を覚えてもらえた事は嬉しいことでした
バタバタしている時には、特に心がフワッとほぐれるように感じます

訪問看護師冥利につきたこと

日々、四季の変化を感じつつ、利用者様宅へ楽しんで向かっています。
最近、よかったあ!!と思ったことは、いつも色々なアドバイスをしても気に留めず自己流管理をしがちな利用者様に、皮膚トラブルが起きてしまった時、本人と共に原因追求し、生活環境を少し変えてもらったことで、皮膚がきれいになったことです。地道な努力がちょこっと報われた気がして訪問看護師冥利につきました。