訪問のお仕事をしていて、最近嬉しかったことは、認知症の利用者の方に「貴女は、どなたか分からないですが、話し方を聞いていると、やさしい人だというのは分かります。」と言われたことです。
利用者さんとの接し方を見つめなおす良いきっかけになりました。
ペットからの信頼
訪問先の中には、長年家族同様に大切に飼われているペットのいるお宅もあります。
もちろん、ペットに会いに行くのではありませんが、訪問看護が間もない時は、こちらを警戒して唸って牙をむいていた犬が、次第に慣れてしっぽを振って出迎えてくださりすると、なんだか、やっとそのお宅に訪問してもよいと認めてもらえたようでうれしくもあり、犬も家族の一員としてご利用者様のことを守っているんだなあ~と感じます。
訪問看護で感動したこと
10月26日、1年ぶりに訪問した利用者さんがおりました。
訪問当日の朝、奥様が玄関まで出迎えてくださり、「まあ、久しぶり!!お父さん、もう貴女のこと忘れちゃっているわよね」と言われました。どうかなあと思いながら、利用者さんのお部屋へ入ったところ一瞬、きょとんとした表情を見せましたが、すぐに「小島さんじゃないかあ~、随分久しぶりだなあ~」と笑顔で迎えてくださりうれしかったです。その上、以前よりとても元気になられていたので超~感動、感動でした。
訪問看護至福のとき
在宅の仕事に携わって数十年になりますが、初回訪問では利用者の方も緊張すると思いますが、NSも、利用者の土俵にお邪魔し、またケアや処置もそうですが、新たな人間関係を作っていくという立場に緊張します。訪問の回数を重ねて、良くも悪くも人間関係が構築できてきた時、また、感情を共有できる時間をも共有できたと思える時に訪問看護の至福を感じます。病院内では感じなかった感情ですね。
訪問看護あれこれ
自己紹介でも書きましたが、訪問看護を始めて早15年と5ヶ月が経過しました。我ながら続いているなあ~と感心しています。
この間、在宅を取り巻く制度も変わり、今では他職種の方々が関わり連携を図りながら日々を過ごしていますが、15年前は訪問看護が唯一のサービスで自宅の環境整備、福祉用具の選定etcetc行っていました。今では、ケアマネジャーの役割ですよね。おかげでケアマネジメントが身につきました。
最近は、医療依存度の高い利用者の方が退院されることが多く、初回訪問で利用者宅へ伺うと、介護者はすごく不安感を抱いています。STの体制を説明し、実際ケアを提供し次回の訪問の約束をするとき「看護師さんが、来てくれて本当に安心しました。よかった。」と利用者様、ご家族から言われることが多く訪問看護師冥利につきる瞬間です。